旅のしおり:東九州

1日目

東京羽田 0630 (JAL623) >> 熊本 0825
熊本空港 1010 (産交バス) >> 高千穂バスセンター

荒立神社
槵觸神社
高天原遥拝所
高千穂神社
高千穂峡

夕食:ひだりうま

宿泊:ソレスト高千穂ホテル

1日目Tips
– 熊本空港で1時間半ほど潰したが、ショップの類は出発の制限区域内に集中しており、到着してしまうとカフェくらいしかない。レストランは11時くらいまで開かず。

2日目

– 高千穂峡
高千穂峡ボート

高千穂峡 (タクシー) >> 天安河原

天安河原
天岩戸神社

岩戸 1256 (バス) >> 高千穂バスセンター 1311

高千穂あまてらす鉄道

夕食:高千穂牛レストラン和

2日目Tips
– 高千穂峡のボートは予約必須。
– 高千穂あまてらす鉄道が意外に混んでいたが、臨時便を出して対応してくれた。高い橋梁の影が谷に映っていた。
– 夕食は地元JAが経営する高千穂牛のレストランでステーキ。

3日目

ホテル (タクシー) >> 天安河原

– 天安河原

岩戸 0840 (バス) >> 高千穂バスセンター 0855
高千穂バスセンター 0930 (バス) >> 延岡駅 1050

昼食:駅前やっぱ食堂

延岡 1141 (にちりん8) >> 臼杵 1310

臼杵散歩
小手川酒造

宿泊:川口屋別邸久楽

3日目Tips
– この日の旅館は臼杵市内から遠いが、料理が絶品だった。しかもオーシャンビュー。行きはタクシー利用、帰りは市内まで送って頂いた。

4日目

旅館 >> 臼杵市観光交流プラザ
辻 0925 (バス) >> 臼杵石仏 0940

臼杵石仏

臼杵石仏 1208 (バス) > 臼杵駅 1224

臼杵 1441 (各駅停車) >> 大分 1524
大分 1544 (ソニック42) >> 博多 1749

夕食:第一玉家寿し

福岡 2100 (JAL332) >> 東京羽田 2235

4日目Tips
– 福岡空港の寿司屋さんで泥酔。地魚の握り、ゴマサバ。たまらんですな。

きたあきたのおもいで

毎年のように後生掛温泉へ行っている。最近は二年続けてスノートレッキングに参加したが、二回とも天気が悪かった。二回目である昨年は「写真を撮るなら晴れている時に来なきゃ」と言われた程である。さすがに三年連続は芸がないので、今年は2月上旬に奥入瀬へ行こうと思ったものの、仕事の予定が入ってしまった。

それでも旅行を諦めるような僕ではないので、2月末に予定を変更する事にした。前回、2月中旬に奥入瀬へ行ったが、本格的な雪景色には少々遅すぎた。直前に諸々のリサーチをする気にはならず、芸はないが、今年も後生掛温泉へ行く事にした。どうしても日程を金曜~日曜とせざるを得なかったが、土曜日はスノートレッキングのガイドさんが休みとのこと。これでは芸がなさすぎる。

東京から後生掛温泉へのアクセスは一般的に盛岡経由なのだろうが、僕は大舘を経由して、鶏めしの駅弁屋さんへ行ったり、比内地鶏の親子丼屋さんへ行く事にしている。行きは羽田空港からANAで大館能代空港、帰りは大舘の近くの鷹ノ巣から秋田内陸縦貫鉄道に乗り、角館から秋田新幹線に乗って東京に戻るルートがベストだと思っている。

今回はスノートレッキングができないので、秋田内陸線の沿線にある森吉山スキー場で樹氷を見ることにした。ここは蔵王の樹氷よりも多少シーズンが長く、3月上旬まで見られるとのこと。森吉山の近くには阿仁マタギ温泉があり、以前に日帰りで立ち寄った事があるので、宿泊してみる事にした。これなら基本的には例年通りのルートで、多少の変更を加えるだけで良い。

今年の冬は大寒波と大雪だった。2月末とはいえ、旅行前も東北地方は荒天と報じられていた。それでも天気は周期的に変わるようで、出発前日である木曜の午後から晴れるようだった。それ自体は歓迎すべきことではあるが、元々は最終日である日曜日に森吉山へ行く予定にしていたものの、周期的な変化のせいで土曜の午後から天気が悪くなるらしい。

宿に電話してみたところ、予約日程を変更してもらえた。初日に阿仁マタギ温泉へ行き、二日目に後生掛温泉へ行く行程である。秋田県北部を動くだけなので簡単な変更だと思ったが、順番を入れ替えるとスケジュール的に厳しいことが判明した。それでもチャンスに賭けてみることにした。

快晴の東京からANAで大館能代に向かって飛び立ったが、北関東を過ぎると眼下に雲が多い。福島と新潟の上空は曇りが優勢で、僕の心も曇りがちになった。それでも秋田県に入ったあたりから、雲の切れ目が現れた。大館能代空港に着いた頃には、青空が広がっていた。まずは第一段階クリアだろう。

ここからがスケジュール的にはタイトである。ANAは5分遅延だったものの、空港バスはダイヤ通りに出発してくれた。JR鷹巣駅前でバスを降り、鷹ノ巣駅から秋田内陸線に乗って阿仁合駅へ向かった。阿仁合駅から森吉山には乗合タクシーが運行されていたが、次の便だと30分待ちになってしまう。これだと現地滞在時間が1時間ほどしか取れない。せっかくの晴れ予報だったので、阿仁合駅から一般タクシーを予約しておいた。30分の滞在時間を、乗合タクシーとの差額で買ったようなものである。

スキー場に着いてリフトで樹氷エリアまで行くと、樹氷の背景となる空が快晴だった。反対側には薄雲がかかっていたので、極めてラッキーである。樹氷は蔵王ほどの規模ではないが、訪問者が少ないせいもあってか、森吉山は至れり尽くせりである。リフト降り場で長靴とストックを借りて、樹氷を見ながら散策。十分に満喫して下山すると、帰りの乗合タクシーに丁度よく間に合った。強引に30分ほど引き延ばした成果である。

阿仁合駅から再び秋田内陸線に乗車し、阿仁マタギ駅で下車して阿仁マタギ温泉へ。夕食前に露天風呂へ行くと、茜色の空が広がっていた。

後生掛温泉の方から「写真を撮るなら晴れている時に来なきゃ」という声が聞こえた気がした。

COLO’s Traveler Guide

記載の時刻等は訪問時のダイヤです。

1日目

羽田 0855 (ANA719) > 大館能代 1005
大館能代空港 1020 (バス) > 鷹巣駅 1040
鷹ノ巣 1057 (秋田内陸線) > 阿仁合 1156
阿仁合駅 1200頃 (タクシー) > 森吉山阿仁スキー場 1220頃

– 阿仁樹氷

森吉山阿仁スキー場 1430 (乗合タクシー) > 阿仁合駅 1500
阿仁合 1532 (秋田内陸線) > 阿仁マタギ 1558

宿泊:打当温泉マタギの宿

1日目Tips
・駅舎は隣り合っているが、JRの駅名は鷹巣、秋田内陸線だと鷹ノ巣である。
・羽田空港を朝に出る大館能代便には何度も乗っているが、そもそも羽田が出発便で混む時間帯であり、冬の秋田県は気象的に厳しい。実際に何度か遅れており、鷹ノ巣10:57発の秋田内陸線はタイトだと思っていた。大館能代空港~森吉山間はバックアップを数パターン考えていたが、幸いにも当初の予定通りに行けた。

2日目

阿仁マタギ 1054 (秋田内陸線) > 鷹ノ巣 1220
鷹ノ巣駅前 (タクシー) 1220頃 > 大館 1245頃

昼食:鶏めし花善

大館 1336 (JR花輪線) > 鹿角花輪 1428
鹿角花輪駅 1435 (送迎バス) > 後生掛温泉 1540

宿泊:後生掛温泉

2日目Tips
・この日は鷹巣~大舘の移動が難しい。阿仁マタギから鷹ノ巣へ向かう秋田内陸線は7:19のあと10:54までない。朝食時間を考えると、10:54の列車一択だろう。鷹巣から大館へ向かいたくても、JR奥羽本線が空白の時間帯となり、大舘着13:33の電車しかない。同じJRなので3分後の花輪線への接続待ちは期待していいのだろうが、鹿角花輪から後生掛温泉への移動を考えると、その花輪線列車には絶対に乗り遅れたくない。リスク回避と昼食時間確保を兼ねて、この日もタクシーを依頼。

3日目

後生掛温泉 0930 (送迎バス) > 鹿角花輪駅 1027
鹿角花輪 1053 (JR花輪線) > 東大館 1141
大館南町 1149 (バス) > 大館駅前 1205

昼食:鶏めし花善

大館 1350 (特急つがる) > 鷹巣 1405
鷹ノ巣 1440 (秋田内陸線) > 角館 1641
角館 1718 (こまち40) > 大宮 2007

3日目Tips
・東大館で降りて比内地鶏の親子丼を食べに行く予定だったが、駅でGoogle Mapを見たところ、お店は日曜休みと表示されていた。これ以上のタクシー利用は避けたく、大舘駅前に行く路線バスにギリギリで飛び乗った。バスの中で店のサイトを調べたところ、日曜はランチ営業のみやっているらしい。今さらバスを降りるのもアホらしいので、2日連続で花善に行った。ここは大好きなので全く問題ないが、弁当も含めて3日間で鶏めしを5回も食べた。さすがに芸がなさすぎる。

げいびけいのおもいで

今年の2月11日、建国記念日は火曜日だった。月曜を休みにすれば4連休になる。今年も雪景色を見に行きたいと思った。

正月休みに台湾へ行ったので、丸4日間も移動満載の旅行に行く財力はなかった。よくよく探したところ、奥入瀬の冬季バスツアーが週末と祝日の昼間に運行されていた。この他に夜間のライトアップのツアーもある。日曜日の往路と火曜の復路に昼間のバスツアーを利用すれば、夜間も含めて4回の奥入瀬撮影のチャンスがある。2泊3日にしては効率的なプランと思われた。

全ての手配を終えたところ、僕がサラリーマンであることが判明した。日曜と祝日の間の月曜日に、出社する必要が発生してしまったのだ。やむを得ず予定をキャンセルし、2月末に別の旅行を計画した。一方で2月中に済ませるべき用事があったので、そちらは予定が空いてしまった9日と11日に片付けることにした。

その2月9日は馬車馬のように用事を片付けたところ、深夜には全て終了した。結果、2月11日がフリーになった。家でゴロゴロしていても良いのだが、せっかくだから雪景色を見に行きたい。

東北の天気予報を見ると、南部では午後から晴れの予報になっていた。数年前に樹氷を見に山形県の蔵王へ行ったが、極めて美しい夕景を見ることができた。調べてみると蔵王の日没は17時頃であり、日帰りでも最終の新幹線に間に合うことが判明した。ほとんど予定を作り、念の為に蔵王ロープウェイの営業時間を調べたところ、なんと樹氷のライトアップが毎日開催ではなかった。ライトアップが開催されない日はロープウェイの運行が日没前に終わってしまうのだが、祝日なのに2月11日にはライトアップが開催されないらしい。あやうく無駄に行くところだったが、なんとか回避できた。

もう既に悩む時間はなかったのだが、前日午後になって改めて天気予報を見たところ、山形県、宮城県、岩手県は午後から晴れの予報が続いていた。せっかくの晴れなので、どこかに行きたい。

会社から戻りながら地図を眺めていると、一ノ関にある猊鼻渓に興味があったことを思い出した。紅葉で有名な場所だが、雪景色も綺麗だろう。昼前の新幹線に乗れば、晴れるであろう午後には到着できる。一ノ関からは大船渡線に乗る必要があるが、ローカル線なのでスケジュールが難しい。ただし沿線を走る東磐交通というバスがあり、1日3往復しか運行されていないのだが、それと組み合わせると旅程が綺麗に成立した。

さらに調べたところ、一ノ関は餅料理で有名らしい。そして駅前に良さそうな居酒屋も発見した。東京からの出発を早めて一ノ関で餅を食べてから猊鼻渓へ行き、帰りも遅い新幹線に乗ることにした。こうすると居酒屋で2時間半ほど取れる算段である。以前に新山口駅前で素晴らしい居酒屋に遭遇したのだが、かなりスケジュール的にタイトで、後ろ髪をひかれる思いで帰京したことがあった。そうはいっても2時間半あれば十分だろう。すべての手配が終わったのは22時過ぎだった。予報は良好のままである。

東京駅から東北新幹線に乗車、埼玉県に入っても富士山が見える快晴だが、郡山あたりから天候が怪しくなった。それでも午前中の天気が悪いのは想定の範囲内である。一ノ関で新幹線を降りると青空がのぞいていた。駅から徒歩で餅レストランに向かった。

美味しい餅と雑煮を食べて店を出ると、想定外の吹雪である。天気予報を見ると、晴れになる時間が14時に変わっていた。それでも雨雲レーダーを見る限りでは15分ほどで雪は止むらしい。一ノ関駅に戻って大船渡線を待った。

店を出てから約20分後の発車時刻になっても雪は降り続けていた。改めてレーダーを見ると、雪が止むのは更に30分後らしい。結局、雪は止まないまま猊鼻渓に到着した。

猊鼻渓は船で片道30分、終点で20分ほど散歩して、また船で戻るルートになっている。乗船券を購入し、14時出航の船に乗った。風が強いし、雪も降っている。つまりは吹雪である。完全に想定外だ。正午過ぎに一ノ関の店を出てから2時間近いが、いまだに雪が止んでいない。午後から晴れるのではなかったのだろうか。

この日は吹雪だったが、豪雪地帯ではないらしく、猊鼻渓の雪景色を見られたと思えばプラスである。多分。散策中、新雪がフカフカして気持ちいい。

観光ガイドには興味がないので、集団から離れて撮影していた。帰りの船に乗る時間になると、渓谷に光が差し込んできた。舞い降りる雪に光が反射し、渓谷の暗い岩場をバックに煌めいている。これを写真にする技術力はないが、なんとも美しい。

猊鼻渓は左右に雄大な岩場が広がっているので、復路も行きと同じ側に乗船するよう指示される。ここから先は50%のチャンスをモノにしたのだが、最も大きい岩場を望む側が帰路だった。そして今や想定外となった青空が一瞬だけ出た時に、その岩場を通過することができた。極めて満足して下船した。

土産物屋で時間をつぶしてから一ノ関に戻ったが、帰りのバス道中も吹雪である。

居酒屋は極めて美味しかった。特に三陸の魚がおいしい。体が冷えきっていたので熱燗を飲んでから、地元の酒を冷酒で頂いた。ゆっくり時間をかけて4合か5合。お茶漬けをシメに頼んだが、この店の味噌汁をどうしても飲みたくなって注文。酔っ払って判断力が低下していると思われたのか、汁物2杯で本当に良いか確認されたものの、そのままお願いした。お茶漬けも味噌汁も美味しかったが、新幹線の時間が迫っていた。ちょっと残してしまい、慌ただしく店を出た。2時間半で足りないとは想定外だった。ギリギリで新幹線に駆け込んだ。

仙台で新幹線を乗り換える必要があり、そこまでは必死で起きていたが、仙台から大宮まで30秒、大宮から東京まで10秒で戻れた。家に帰って入浴中に目を閉じると、漆黒の中に吹雪が舞っていた。ずいぶん想定外が多かったが、急な思い付きでも東北の冬を満喫できた1日だった。

旅のしおり:猊鼻渓

記載の時刻等は訪問時のダイヤです。

東京 0908 > (こまち11) 仙台 1039 – 1050 (やまびこ53) > 一ノ関 1123

昼食:三彩館ふじせい

一ノ関 1246 (JR) > 猊鼻渓 1318

猊鼻渓

猊鼻渓口1550 (バス) > 一ノ関駅前 1632

夕食:酒肴庵 喜の川

一ノ関 2022 (やばびこ68) >> 仙台 2053 – 2131 (こまち48) > 東京 2304