
Mototaki Springs Waterfall

Mototaki Springs Waterfall

Nakajimadai Forest

Nakajimadai Forest
高校ではサボってばかりだった。なぜサボるのかと問われれば、そもそも行きたくなかったからであり、しかも当時は熱烈な鉄道マニアだったので、平日にしか出来ない写真撮影があったからでもある。根本的な原因は、自由に休めなかった事に起因していた。僕自身の問題ではない。と思う。
大人になってからは、サボる事は劇的に減った。たしかに会社へ行きたいわけではないが、給料をもらっている以上は労働の義務がある。それでも有給休暇の制度があるので休みを選択できるし、そもそもサボってばかりだとクビになってしまう。それではサボる事の本質から考えて、本末転倒すぎる結果である。
昨年、山形県酒田市に行った時、現地の友人に秋田県象潟にある元滝へ連れていってもらった。山形県庄内から秋田南部に広がる日本海沿いの名所と同じく、元滝も素晴らしかった。
その旅では帰りに乗車する特急列車から見る日本海の日没撮影をメインに考えていたので、電車の窓枠に乗るコンパクトカメラしか持っていかなかった。撮影したRAW画像ファイルを調整したが、元滝では明暗の差が激しく、コンパクトカメラでは岩肌の表現などがイマイチだった。元滝にはセンサーの大きいデジカメを持って行くべきだったのだろう。
写真的には不満が残ってしまった。仕事以外での未消化は早々に解消したいタイプである。象潟が故郷の人に聞いてみたところ、五月晴れの時期が新緑シーズンで、水量も多くて良いだろうとのことだった。
五月晴れは文字通り5月なのだが、今年のゴールデンウィークは有給休暇を足して9日間の休みを捻出し、ウズベキスタンに行ってしまった。有給休暇の制度があるとは言え、僕は日本のサラリーマンなので、建前通り有給で自由に休めるわけではない現実もある。それを分かっていながらも、ウズベキスタンから象潟の天候をチェックしていた。諦めが悪いというか、我ながら意味不明である。
ウズベキスタンから確認していた限り、今年は沖縄の梅雨入りが早く、本州も5月から高温そうだった。そうなると新緑も五月晴れも短そうな塩梅である。
昨年も同じような判断をした気がするので、せっかちなのだろう。もしくは気象に対する見識が不足している可能性もある。なにせ学校をサボりまくっていたのだ。いずれにしても早めの行動をとる事にした。
幸か不幸かウズベキスタンからの帰国翌週に晴れがあった。せっかちなので、その機会を逃してはならないと思い込んでしまった。天気予報と特典航空券の空席を見比べていたところ、水曜か金曜が良さそうだった。
会社では管理職としての全知全能を、休みを取りやすくするプロセス構築に振りむけている。さてはさりとて一週間休んだ直後に三連休は無理筋だろう。そこで象潟へ行くのは水曜日に決めた。
それはそれでウズベキスタンから帰国して3日後でしかない。なにかしらの体面を保つ必要があると思ったので、50歳手前の社会人にも関わらず、今回はサボる事にした。やはりサボりの根本原因は、平日に自由に休めない事に起因している。僕自身の問題ではない。と思う。
ウズベキスタンからの帰り、仁川空港のラウンジで休み中の仕事を馬車馬のように片付けた。残った仕事は月曜日に何食わぬ顔で済ませ、その夜に特典航空券とレンタカーを予約した。そして火曜日の午後に、翌日は「家庭の急用」で休む旨を告知した。
高校生だった頃から30年経っても、同じ事をしている。それでも前日に通知するだけ大人になった。と思う。
旅のしおり:象潟
記載の時刻は訪問時のダイヤです。今回は珍しくレンタカーを使用しました。
東京羽田 0705 (JAL161) > 秋田 0810
・金浦漁港
・元滝伏流水
・奈曽の白滝
・中島台レクリエーションの森 (獅子ヶ鼻湿原)
秋田 1655 (JAL166) > 東京羽田 1810







