旅のしおり:台湾

Kaohsiung Lighthouse

San Fong Kong

Wufeng Lin Family Mansion

Temple at Taichung Market

記載の時刻等は訪問時のダイヤです。

1日目

東京羽田 0840 (JAL097) > 台北松山 1140

高鐵台北 1401 (台湾新幹線1317) > 高鐵台中 1452
新烏日 1508 (台湾国鉄) > 台中 1519

逢甲夜市

夕食:宮原眼科レストラン醉月樓沙龍

宿泊:CHECK inn Taichung Zhongshan

1日目Tips
・台中で有名なのが「宮原眼科」というスイーツ店で、アイスクリーム売り場は行列が絶えないらしい。併設のレストランは予約が可能。

2日目

春水堂 創始店
台中市第二市場
霧峰林家

夕食:沁園春創始店

2日目Tips
・もう一つ台中で有名なスイーツ店が、タピオカミルクティーの春水堂の本店である。日中は混むらしいので、朝食がてら行ってみた。超有名店の創業の地なので、古風な建物だと想像していたが、普通の集合住宅の1階である。ちなみに今更ながら人生初のタピオカミルクティーだった。
・夕食は小籠包の有名店である沁園春。ここは予約可能だが、時間制限が少々厳しい。絶品な飲食店と美味しい飲食店の境目は、仕上げの絶妙な塩加減 (最後の一つまみの勇気) だと思っているのだが、ここは全てが絶品だった。あと30分いさせてくれれば最高なのだが。

3日目

台中 0700 (自強371) > 嘉義 0808

・北門駅
嘉義車庫園区
・竹崎駅
・嘉義市東公有零售市場
蒜頭糖廠蔗埕文化パーク

嘉義 1439 (自強121) > 高雄 1555

高雄灯台
三鳳宮

宿泊:Kindness Hotel – Kaohsiung Main Station

3日目Tips
・嘉義では製糖工場跡を訪問した。高雄の製糖工場跡より整備されているが、綺麗すぎた。僕には高雄の製糖工場跡の方がリアルで好みだった。

4日目

高雄 (MRT) > 左営
新左営 (快速) 0742 > 枋寮 0907

枋寮 1025 (Breezy Blue) > 台東 1335
台東 1410 (Breezy Blue) > 枋寮 1738

枋寮 1800 (快速) > 新左営 1931
高鐵左営 1955 (台湾新幹線156) > 台北 2129

バー:Kavalan Whisky Bar

宿泊:Roaders Plus Hotel Theme

4日目Tips
・ウィスキーメーカーであるカバランの直営バーへ。有名シャトーの樽で熟成したウィスキーを飲んだが、フランス資本が強いスコッチ業界でも、あまりワイン樽を使わない理由が分かった気がした。

5日目

国家鉄道博物館
日星鑄字行
林華泰茶行

台北松山1535 (JAL098) > 東京羽田1925

5日目Tips
・国家鉄道博物館は部分開業である。以前に未開業部分の公開をした時のネット記事を見ると、見たい車両は未開業部分の方に多かった。それでも工場だった施設を活かしているので、かなり雰囲気は良い。

理想と現実の間 / 台北

Letterpress Printing Shop

Tea Wholesaler

National Railway Museum

National Railway Museum

今回の台湾旅行は思い付きによる行動が多かった。

藍皮解憂号の乗車を終えて台北に戻った時には、既に21時を過ぎていた。台北松山空港から翌日夕方の飛行機で帰国するので、台北には半日程度しか滞在できない。

台湾には家族旅行のプランナー兼ツアーガイドとして行ったのだが、ガイド業務が台中だけに限定されているのか不明だった。僕は「無知の知」を信じており、世の中には知らない方が良いこともある。旅の最終日となる台北での予定については敢えて不明のまま時が流れたが、出発直前になってもガイドとしての用事は無いようだった。これを好機と捉え、台北でも思い付くまま予定を詰め込んでみる事にした。

最初の台湾旅行の際、台北から高速バスで宜蘭にあるカバラン蒸留所に行った。さすがに今回は蒸留所には行けないが、台北には蒸留所直営のバーがある。そこでフランスの有名シャトー樽を使ったウィスキーが飲めるとの事。また、台北には花市場があるようで、前々から行きたいと思っていた。さらに数年前に行った活版印刷屋と茶問屋も再訪したい。

その後、阿里山森林鉄道のリサーチをしている時に知ったのだが、台北に鉄道博物館が開設されていた。まだ部分開業らしいが、台湾国鉄の台北工場だった施設を活用しており、かなり良さそうな雰囲気だった。こちらにも行ってみたい。

希望は多いが、具体的なプランについては深く考えないまま、台北に戻ってしまった。台湾新幹線の車内でリサーチをしようと思って座席の広い一等車に乗ったのだが、気付いたら爆睡していた。まったく意味のない出費である。

バーは夜しか営業していないので、まずはウィスキーの飲酒に向かった。ボルドー樽3種類とポートワイン樽1種類を飲んだ。加水調整前のカスクストレングスなので、結構なアルコール摂取量である。

ウィスキーを飲みながら、翌日の予定を考えた。

花市場は早朝の営業らしい。ホテルに戻って仮眠を取り、花市場へ行ってから再びホテルに戻り、更に寝る。それから9時半のオープンと同時に鉄道博物館へ行けば、活版印刷屋と茶問屋に行っても、夕方のフライトには間に合いそうだ。これは「一石二鳥」を越えた理想的な計画である。

そこそこ酔っ払って最終バスに間に合うようバーを出たものの、Google Mapが間違っていた。たまたま最寄りのバス停には接近情報表示器が付いていたのだが、そこには本日の運行は終了と表示されていた。Uberでタクシーを呼ぶのが面倒くさくなり、ホテルまで歩いて戻った。ホテルに着くと1時過ぎだった。

22時にバーへ行く事自体は悪くない。しかし想定される飲酒量を考えると、翌日の計画には無理があった。「言うは易く行うは難し」である。もはや現実を直視せざるを得ない。

このまま寝ないで花市場に行くか、なんとか9時前に起きて鉄道博物館へ行くか。どちらかを選ばないと「二兎を追う者は一兎をも得ず」になる可能性が高い。

どう考えても3時まで起きている気力はないし、そもそも花市場の場所すら把握していないことに気付いた。既に酔っぱらっており、8時半くらいに起きて鉄道博物館に出かけるのが精一杯だろう。

理想だけでは旅はできないのだ。

細部に宿る / 台湾・藍皮解憂号

Taiwan Railway Locomotive

Breezy Blue

Taiwan Railway Passenger Car

Pacific Ocean from Breezy Blue

旅行の醍醐味は、実は計画段階にあると思っている。僕は時間をかけて細かい旅程を作り込んでおり、かなりの労力を費やしている。神は細部に宿るのである。

今年の台湾旅行では、事前に天候の判断がつかず、阿里山トレッキングの計画を諦めたまま旅立つことになってしまった。台中に着いたところ、思いのほか天候予報が良かったので、阿里山計画の復活を試みた。計画の大筋は記憶していたが、ホテルの名前すら忘れてしまっており、トレッキング地図などの資料も家に置いてきてしまった。それでも記憶を呼び起こしながら再計画をしたが、なかなか思考力を要する作業だった。

阿里山森林鉄道のチケットが取れなかったので、阿里山訪問は挫折し、結果的に阿里山森林鉄道の撮影をする事にした。手元のガイドブックには阿里山森林鉄道の乗り方は書いてあるが、その撮影場所までは書かれていなかった。初期段階からのリサーチが必要である。

台中では家族の旅行ガイドをしており、スキマ時間を見付けて予定を立てる必要があった。苦労して調査した後、ようやく阿里山森林鉄道の撮影予定が出来上がった。森林鉄道を撮影した後、嘉義で市場と製糖工場跡地を見る事にしたが、それでも昼過ぎで終わってしまう。

これだけの予定を組んだところ既に深夜であり、嘉義での予定が終わった後、どうするか考える思考力は無くなってしまった。

翌日も旅行ガイド業務があった。そのスキマ時間を諸々の手配に充てることを考えると、僕の時間には更に限りがあった。旅行前にバックアップとして漠然と考えていた計画から、時間的にマッチするものを切り取るしかない。候補となっていたのは、基隆、高雄、台東だった。これだけ地域的に広がりがあれば、どこかしら天候が良いだろうとの選択である。

嘉義から最も近いのは高雄で、時間的には高雄灯台の日没に間に合う。美しい灯台であり、しかも前回の訪問時は曇りだったので、晴れが期待できる日を逃す手はない。

問題は翌日である。高雄で見てみたい場所は、概ね訪問済だった。残るは夜景が凄いらしい寺院だが、そこは灯台に行った後でも十分だろう。美術館やショッピングには大して興味がないので、高雄で一日つぶすのは難しそうだ。

そうなると台東か基隆である。

僕は東京都台東区に住んでいたので、台湾の台東を見てみたいと思っていた。それなので前々から少し調べていたのだが、台東そのものには興味がありそうなスポットはなかった。一方、台東から田舎の方に行くと、美しい田園風景や海岸線がある。ただし台湾東部を公共交通機関で旅するのは、かなり難しそうだった。そもそも日帰りなので、どこへ行きたいかを絞り込む必要がある。そこまでの思考力は既に失われていた。

残るは基隆だが、僕にとってメインになるのは、午前3時くらいから始まる魚市場だった。しかし最南端の都市である高雄で夕陽を見た後で、台中や台北を通り越して、最北端の都市である基隆まで行くだろうか。確かに僕はアホだが、それでもアホらしい行為なのは限られた思考力でも判断ができた。

深夜に考えすぎて思考力を失い、選択肢はなくなってしまった。ここまで来ると、破れかぶれである。「思い付いた」というよりも「思い出した」と言う方が正解なのだろうが、昨年の正月に乗車した藍皮解憂号に乗ることにした。晴れ予報を活かせる唯一のアイデアであり、台湾の催行会社のサイトからギリギリのタミニングで予約できた。

藍皮解憂号の乗車当日は早朝に起きて、まずは地下鉄で左営駅へ向かう計画にした。藍皮解憂号に乗るためには枋寮へ行く必要があるが、そこまで行く快速列車が、地下鉄左営駅と隣接する、台湾国鉄の新左営駅始発なのだ。しかも台北に戻る新幹線も、同じく隣接する高鐵左営駅から乗車である。結局、実質的に全てが同じ駅なので、先回りして新左営駅のロッカーにスーツケースを入れれば、快速列車は始発なので必ず座れるし、身軽な旅もできるだろう。神は細部に宿るのだ。

想定通り新左営駅で快速列車の席は確保できたが、途中の高雄駅からでも十分に座れた。そもそも台湾南部のローカル線の需要は低いのだろう。

そこから先は概ね昨年と同じだった。当たり前である。唯一の違いは、平日だったせいか個人旅行の台湾人が移動手段として使っており、スーツケースは客車の網棚に載せれば良いと分かったくらいである。そもそも列車に乗るのがメインなので、荷物の持ち運びが少ない旅程なのだ。

結果的に、わざわざ早起きして新左営駅まで行って、ロッカーを使う必要はなかった。しかも台湾のロッカーは時間単位で課金されるようで、12時間ほど使ったら結構な額になってしまった。

思考力がない状態で考え過ぎるのは、まさしく考えものである。悪魔も細部に宿るのである。

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