旅のしおり:香港 & マカオ

Sunset in Hong Kong

Hong Kong Skyline from Star Ferry

Macau Wet Market

Macau Wet Market

1日目

東京羽田1100 (ANA965) > 深圳 1520
深圳空港 1610頃 (バス) > 尖沙咀 (中港城) 1845頃

宿泊:Intercontinental Grand Stanford Hong Kong

1日目Tips
・深圳空港では入国後に地上交通乗場へ向かい、香港までのバスチケットを購入する。2社あるようだったたが、なんとなくEternal East Bus (永東バス) でチケットを購入し、尖沙咀へ向かった。空港からミニバンでイミグレーションまで運ばれ、徒歩で香港へ出境、そこから先は別のバスに乗って香港市内まで行く。服にシールを貼らされるので、中国語が出来なくても会社スタッフが誘導してくれる。
・今回は正月のピークシーズンだったので、運賃の差額を移動時間単価に換算すると明らかに給料以上であり、深圳経由も許容できると思われる。僕の場合、ちょっと試してみたかったというのもあるけれど。

2日目

上環マカオフェリーターミナル 0730 (TurboJet)> マカオ外港 0830

・飲茶「龍華茶樓」
・Red Market
・聖ポール天主堂跡 大三巴牌坊
英記餅家(史諾比主題店)
・セナド広場

マカオ外港 1400 (TurboJet)> 上環 1500

・Tim Ho Wan
マンダリンオリエンタルホテル Bar Chinnery

2日目Tips
・数年ぶりにマンダリン2階のバーへ行った。柔和な高齢バーテンダーが健在なのが素晴らしい。

3日目

・飲茶「蓮香樓」
・春秧街 (トラムが通る市場)
・マンダリンホテル Bar Chinnery

3日目Tips
・一度は閉店した蓮香樓が場所を変えて復活したと聞いていたので、早起きして行ってみた。相変わらず活気があって楽しい。食後はホテルに戻って昼寝。
・この日の夕食はマンダリンのバーでギネスを片手にフッシュアンドチップス。おそらくアジアで最も値段の高いフィッシュアンドチップスだろう。ギネスは錫製品と思われるマンダリンのビアマグで出てくるのだが、パクらない誘惑に負けそうになった。それに勝ったのはバレそうだからだけなので、僕の道徳感のよるものではない。

4日目

・飲茶「陸羽茶室」
・北河街街市 (市場)

旺角 1200 (バス) > 深圳空港 1430頃
深圳 1725 (ANA966) > 東京羽田 2220

4日目Tips
・永東バスで時刻表を貰っておいたのだが、尖沙咀から深圳空港に向かうバスは13:10が始発だった。時間的に余裕がなさそうだったので、復路は旺角からバスに乗車した。中国入境までは比較的スムーズだが、イミグレーションから空港までのミニバンのスケジュールが決まっているわけでは無い模様。時間と手間を考えると、高速鉄道で広州東駅へ行って、地下鉄かタクシーで広州空港への乗り継ぎの方が良かったかも。
・わざわざ書くまでもないが、もちろん正解は深圳でも広州でもないだろう。Airport Expressに乗れば40分くらいで尖沙咀から香港空港まで行ける。「人生は何事も経験である」というのは間違いないが、経験しなくても良い事を敢えてする必要はない。

僕は僕である

Star Ferry in Tsim Sha Tsui

Star Ferry at Twilight

A Symphony of Lights

Star Ferry Arrival

東アジアの街で言うと、僕が好きなのは香港、高雄、釜山あたりが思い浮かぶ。上海、台北、ソウルよりも上位に来るのは港町だからだろう。この中でも香港が抜きん出ているのは、スターフェリーがあるからである。

ここ数年で香港が本質的に変わっていないと思う程、おめでたくはないつもりである。そんな中でも大して変わっていないように見えるスターフェリーで僕が通う場所も、大して変わっていないように見える。

それは飲茶屋2軒と、マンダリンオリエンタルのバーである。厳密にいえば、飲茶屋の1軒は1回潰れて従業員が別の場所で再建したし、もう1軒は値上げのせいでガラガラらしい。そしてマンダリンオリエンタルは改装してオシャレ化している。それでも飲茶屋もバーも古き良き香港の風情を確かに留めている。

変化の激しい町で、大して変わっていない場所に約15年も行き続けられるのは素晴らしい事だと思う。すべての店が中環にあるので香港島に泊まれば良いのだろうが、スターフェリーに乗る為、わざわざ九龍のホテルに宿泊している。

そこまでして乗船するスターフェリーを中心に旅の構成を考えると、到着時に発覚したホテルの予約ミスが響いた。想定よりもフェリーターミナルまで遠いし、混雑した海沿いの遊歩道を延々と歩くのは面倒くさい。そもそも夕暮れ時はスターフェリー撮影ために外出するので、ホテルから海を見る機会は少ない。

香港の夕景を背景にスターフェリーの撮影をしていたところ、大陸系の美女から話しかけられた。ナンパされているのかと思ったが、そうでは無いらしい。

アプリ経由で翻訳してもらったところ、いくら払えば写真を撮ってくれるかとの事だった。周囲には観光客相手のカメラマンが多く、たぶんボッタクリ価格なので、ダンピングしてくれそうな相手を選んだのだろう。

そういえばメキシコのグアナファトでも、美女から有料で撮影依頼されたのを思い出した。あの時は早朝の丘の上で、カメラマンは誰もいなかったので、僕の言い値だった可能性は高い。

「タダより高い物はない」というが、「タダより安い物はない」のも真実である。タダなら値段交渉しなくていいし、質が悪くて文句を言われる筋合いもないし、そもそも他人の前で財布を出さずに済む。美女は美女でも、その場所はメキシコである。不用意に現金をやりとりするのは避けるべき事態だろう。彼女のiPhoneで数枚撮って、満足してもらった。

そもそもグアナファトでは朝焼けの撮影のために早起きしており、マジックアワーは光の色が変わるスピードが速い。しかも僕は人物撮影が苦手なのだ。オッサンにも美女から放置されていたい時はある。

夕景の今回も同じ状況である。わざわざ断る必要性は感じないが、早々に立ち去ってほしい。iPhoneを預かろうとすると、僕のカメラで撮ってほしいとの事。しかも外套を脱ぎだし、ハンドバッグを預けられた。ストロボすら持っていない僕には荷が重い。撮影後、WeChatでアドレスを交換し、彼女は去っていった。

僕は自分自身の写真を撮られるのが苦手なのでイマイチ分からないが、美女とは言え、そこまでするだろうか。もしかすると大々的なハニートラップかもしれない。しかし深夜に写真を送ったところ、御礼の返信はあったものの、「たまたま」彼女が滞在しているバーに呼び出される事はなかった。

よくよく考えれば、僕はダンピングで香港に来て、その香港でダンピングされたのだ。安い航空券の為に深圳経由で香港へ行くようなオッサンは、ハニートラップに引っかけるような大物ではない。所詮は「タダより安い物はない」に引っかかる程度の小物であり、「タダより高い物はない」と恐れる理由はないだろう。

正月早々、自分自身がチープで人畜無害なオッサンでしかないと自覚させられた。

知的レベル

Macau City Hall

Macau City Hall

The Ruins of St. Paul’s

St. Dominic’s Church

マカオが好きである。オッサンがこういうことを書くと、白い目で見られがちだが、好きなものはしょうがない。とはいえ白い目で見られるような、オッサンが好きそうなギラギラなマカオには興味はない。そしてオッサンを白い目で見そうな、女性が好きそうなキラキラなマカオにも興味はない。

香港到着の翌日、フェリーでマカオへ向かった。マカオ訪問の主な目的は、旧市街の紅街市場近くにある「龍華茶樓」というローカル飲茶屋さんである。もう香港には存在しないと思われるような、この店のレトロな空間が好きだ。

訪問のメインが飲茶店となるので、混雑する前に着けるよう、朝一番のフェリーを予約した。ここまでするなら深圳空港からマカオへ直行して1泊、その後で香港に行った方が賢い選択だっただろう。それに気付く前には、香港のホテルを間違えて予約したと気付いており、つくづく僕は賢くないと思わざるを得ない。

賢くない僕でも、わざわざ早朝にマカオまで行って、飲茶だけで帰るのは勿体ないとは判断できる。龍華茶樓での朝食後にマカオ旧市街の観光をする事にした。

マカオ旧市街の観光地といえば、壁だけが残った教会、ポルトガル風な街並みが有名だが、とにかく混雑しすぎていた。教会の壁を見てから、スヌーピーとコラボしているエッグタルト店に向かった。それだけで疲労困憊である。僕が行くタイミングが悪いのか、マカオは常に混んでいるイメージしかない。

混雑を別にすると、旅行者にとってマカオで最大の問題は通貨だろう。マカオにはパタカという現地通貨がある。香港ではマカオ・パタカを使えないが、マカオでは香港ドルを現地通貨のパタカと同じように使える。厳密なレートは若干のパタカ安だが、バスのような公共機関ですら等価交換で問題ない。

ゆえに香港からの短期滞在なら、特に悩むことなく行けば良い筈だが、香港ではオクトパスカードに頼ってキャッシュレスな旅をしている。しかもマカオではタクシーアプリが使えず、タクシー代の支払いに現金が必要だった。あまり現金を持たずにマカオに行ってしまい、現金が枯渇寸前になってしまった。

マカオ旧市街が混雑しており、ほぼ現金もなかったので、2か所の観光だけで香港へ戻ることにした。最後に50パタカ札が残ったので、市役所のギフトショップで少々買い物して、キッチリと帰りのバス代相当のコインを残した。あとはバスでフェリーターミナルへ行けば良い。

こういう時にやりがちなのは、反対のバスに乗ってしまう事だ。あまり賢くない僕が犯しがちなミスである。

市役所庁舎を出た時点で左右を逆に認識しており、そのまま逆方向のバスに乗ってしまった。しかもバス車内では後ろ向きに座っていたので、更に気付くのが遅くなった。ゲンナリしてルートを探し始めたところ、以前に泊まったホテル近くを通ったので、とりあえず下車した。ここならATMがどこにあるか記憶している。

そこにあったのは賢いATMで、香港ドルとマカオ・パタカ両方の引き出しに対応していた。パタカの最低引き出し額は100パタカだった。バス代は妻と2人で10~15パタカなので、マカオから離境しようとしている僕に100パタカは多すぎる。

ちょっと考えたところ、現金が底をついたので、多めに香港ドルを降ろせば良いと気付いた。このATMなみに僕も賢いのかもしれない。500香港ドルを降ろして、悠然と立ち去った。市庁舎のギフトショップで諦めた土産物を現金で買って、小銭を作ってから正しいバスに乗るのだ。

「鶏は三歩歩くと忘れる」と言うが、僕は三歩歩いて何かに気付いた。

マカオでは香港ドルを現地通貨のパタカと同等レート使えると言っても、それは支払時だけである。通貨的にはマカオ・パタカの方が安いので、お釣りは基本的にパタカで戻ってくる。香港ドルで返してと言ったとしても、500ドル札なのでパタカが混じる可能性は極めて高い。賢くない僕でも、高リスクの取引だと分かる。やむを得ず再びATMに戻って、今度は100パタカ降ろした。

これが僕の賢さの指標だろう: 鶏よりは賢いが、複数通貨対応のATM以下。そうであるなら、一般的な単一通貨対応のATM程度の賢さがあると期待するしかない。

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