旅のしおり:函館

記載の時刻等は訪問時のダイヤ・サービスです。

1日目

東京 0632 (はやぶさ1) >> 新函館北斗 1053
新函館北斗 (JRはこだてライナー) 1104 >> 函館 1120

昼食:五島軒

五島軒 1330頃 (送迎バス) >> ホテル恵風 1430頃

宿泊:ホテル恵風

1日目Tips
ホテル恵風に泊まった際、函館市内なら送迎場所は自由に選んで良いと言われたので、調子に乗って五島軒の前まで来てもらった。カレーで有名な店である。
・宿泊したホテル恵風は、函館市との合併前には「椴法華村 (とどほっけ)」だった場所にある。ホテルから徒歩20分くらいで椴法華漁港。風情あって良い。

2日目

ホテル恵風 (送迎バス) >> ホテル函館ひろめ荘

宿泊:ホテル函館ひろめ荘

3日目

ホテル函館ひろめ荘 0830頃 (送迎バス) >> 大沼公園 0915頃

大沼公園ボート

大沼公園 1208 (特急北斗) >> 函館 1234

函館山
五稜郭タワー

夕食:鮨処木はら

函館 1930 (JAL 588) >> 羽田 2100

3日目Tips
・ホテル函館ひろめ荘の送迎範囲に七飯町が入っていたので、大沼公園まで送ってもらうことにした。ありがたい。
・大沼公園から函館への移動はJR北海道を利用。普通列車は絶望的なほど少ないが、特急が停まるので意外に便利。
・特急利用のおかげで早目に函館まで戻れたので、函館山と五稜郭タワー両方を目指す。函館駅前から函館山ロープウェーまではタクシー利用で約1000円。前回は冬季に市電と徒歩で難儀した。当時、積雪のある坂は登りにくいと思ったが、苦労の理由は積雪だけではないことに気付いた。上り坂がきつすぎ、時間短縮も兼ねて、極めてコスパの良い1000円だった。

はこだてのおもいで

昨年末くらいから調子が良くない。当初は人生にありがちな不運サイクルに入ったのだと思ったが、なかなか上向かず、体調も芳しくなかった。諸悪の根源は不眠にあると思われ、定期的に通っている鍼灸院で指摘されたのだが、どうやら安静時の心拍数が高いらしい。検診の結果、心臓自体には問題ないので、自律神経系の問題なのだろう。とりあえずApple Watchを購入して経過観察することにした。

2月に3泊4日で台湾へ行った後、状況は改善した。心拍数は落ち、不眠も多少は改善。しかしゴールデンタイムも3週間で終わった。花粉症がきっかけで再び不調になり、あとは毎週のように襲来する低気圧、気温変動などの要因で悪化の一歩をたどった。体調が弱り気味のところで不眠が悪化するので、更に不調は酷くなる。

自律神経系の問題は、たぶん会社を辞めれば改善するだろうというのが鍼灸師と僕の共通認識なのだが、さすがにハードルが高いし、もっと生々しい別の問題が生じる可能性が高い。効果的な対処療法としては、やはり旅に出るのが良いようだ。

弱りきった時には既に3月末だったが、GWまで待てそうもない。晩秋に再訪しようと思っていた、函館市の外れにある「ホテル恵風」へ行くことにした。ただし対処療法が目的なので、1泊では短いと思われる。調べてみたところ、同じく函館郊外の「ホテル函館ひろめ荘」と連泊すると、宿泊施設間の送迎をしてくれるらしい。旅の最後に函館で高級寿司店に寄れるし、北海道には花粉症がないと聞いた事もあり、ちょうどいい避難先になるだろう。

春休み期間を外したとはいえ、土曜朝に羽田を出るフライトの特典航空券には空席がなかった。むしろ飛行機自体が満席に近い。定価に近い運賃で3列席の真ん中に座るくらいなら、乗車時間4時間半でも北海道新幹線に乗ることにした。ほぼ同料金でグリーン車に乗れる。どうせ夜は不眠なので、ゆっくり寝ていけば良いだろう。

東京駅で寝酒にビールを購入したものの、飲み切る前の上野あたりで意識が途切れ、数秒後に目を開けたら既に新青森だった。乗客の出入りが少ないせいか、途中の仙台や盛岡すら気付かず。気の抜けた常温の液体を飲みながら、意識が途切れがちなまま青函トンネルを抜けた。これだけ寝ればグリーン券の元は取っただろう。

ウトウトしながら函館に着いたら、抜けるような快晴である。しかも暑いくらいの気温だった。前回は吹雪で凍えていたのが嘘のようだ。

函館駅前から市電に乗って十字街へ向かう。レトルト製品を愛用している「五島軒」の本店でカレーを食べ、ホテルの送迎車に乗り込む。この日は津軽海峡も穏やかな海の風景だった。

ホテルに着いてから、カメラを持って近隣の椴法華漁港と灯台を見に行った。海霧が出て幻想的な雰囲気である。2時間ほど歩き回ったせいで疲れが出たのか、対処療法の効果なのか、夜は早々に寝た。

翌朝、やっぱり不調である。対処療法の効果は幻想だったのだろうか。不調でグズグズするのは自宅でも出来るので、撮影がてら散歩に出た。この日も暖かい。

歩いていると、ふと木に目が行った。不穏な茶色をした杉の木である。

この日の不調は花粉症が原因だろう。まったく予想外の事態である。北海道は白樺くらいしか花粉症にならないと聞いていたが、道南では違う話なのかもしれない。たしかに津軽海峡を挟んで20キロちょっとで本州である。杉くらい生えていてもおかしくないだろう。花粉の飛散が終わりかけだった関東と違い、むしろピークなのではないだろうか。

僕が花粉症になるのは杉だけで、ヒノキや白樺は問題ない。ゆえに花粉症はないだろうと思って、鼻炎薬を持ってきていなかった。しかも近隣にドラッグストアなど無い。

それでも杉の木が少ないせいか、空気中の汚染物質が少ないせいか、あまり悪化はしなかった。自分で自分を誤魔化しながら最終日の午後に函館へ戻り、街を歩いているとドラッグストアが目に入った。セイコマと並ぶ北海道の雄、サツドラである。

ここまで来たら薬なしで帰京しても問題なさそうだが、最後かつ最大のイベントである高級寿司店が控えていた。なにかのアレルギー反応なのか、日本酒を飲むと鼻水が止まらなくなることがあり、万全を期したい。

一目散にサツドラへ駆け込んだ。鼻炎薬の棚はあったが、関東で見るような花粉症対策コーナーはなかった。やはり全体的に需要は少ないのだろうか。それでも薬は同じである。

鼻水を垂れ流すこともなく、無事に寿司店で今回の旅の仕上げをした。帰りのフライトは特典航空券に空席があり、最終便で東京に戻る。天候にも恵まれ、極めて満足して帰京。

羽田空港から横浜駅前に戻る高速バスで座っていたところ、横浜市に入ったあたりのベイブリッジ手前でApple Watchが鳴った。僕のApple Watchは安静時の毎分心拍数が120を超えるとアラームが鳴る設定にしているので、経過観察の賜物だろう。横浜駅に着くまでには落ち着いて100程度になったが、そんな状態で帰宅しても眠れるわけがなく、早々に不眠が復活した。

不眠の対処療法としては2泊3日では足りなかったのだろうか。それとも対処療法にはパスポートが必要なのだろうか。そもそも旅行を対処療法とすること自体が幻想だった可能性もあるが、生々しい問題はパスしたいので、別の対処療法を編み出したい。

新たな対処療法を考えるためには、新しい視点で自分の生活を再検証する必要がある。心機一転を図るため、まずは旅に出ようと思った。

旅のしおり:台湾

記載の時刻等は訪問時のダイヤです。

1日目

東京羽田 0920 (ANA 851) >> 台北松山 1230

松山空港 1300頃 (UBER) >> 九份 1345頃

宿泊:陽光味宿 (Sunny Room)

お茶:海悦楼茶房

1日目Tips
・複数人だったので、松山空港から九份までUBERで直行。メインルートの反対側から山を登ったようで、渋滞を回避できた模様。
・週末を外したにも関わらず、噂通り九份は大混雑だった。20時以降は相対的に空いていたが、それでも人は多いし、あまり遅すぎると街は暗くなってしまう。宿泊したとしても短時間勝負になる、なかなか難しい観光地である。

2日目

九份 1030頃 (Taxi) >> 瑞芳駅 1040頃
瑞芳 1050頃 (台湾国鉄) >> 南港 1130頃
南港 1210 (台湾高速鉄道1637) >> 高鐵台南 1406
沙崙 (台湾国鉄) >> 台南

安平樹屋

夕食:尊。私房手作料理

神農街

宿泊:U.I.J. Hotel & Hostel

2日目Tips
・瑞芳からは始発電車に乗ろうと思っていたが、運休していた。駅の電光掲示板を見ると、繁体字なので電車の行先は分かる。ただし東海道線の東京駅や大阪駅と同じく、台北駅は途中駅になってしまうので、地理的には全く想像が付かず。とりあえず地図からの推定で南下 (South Bound) の列車に乗りそうになるが、念の為に聞いてみると、北上 (North Bound) の列車に乗れと言われる。ややこしい。
・台湾高速鉄道の台南は、台湾国鉄だと沙崙である。運営主体が違うのだが、せめて鉄道駅は同じ名前にして欲しい。かなり安易に「新台南」とか。
・この日のレストランは絶賛したいほどだったが、ホテルも良かった。

3日目

水仙宮市場
・永楽市場

台南孔子廟
赤崁楼
大天后宮

昼食:山根寿司

林百貨店

夕食:鬍鬚忠牛肉湯

バー:威夢旅人 x WhiSky PicNic

3日目Tips
・台南で秘かに気になっていたのが「山根寿司」である。台湾人の間でも評価が分かれるらしい、ローカルに根差した老舗の寿司屋さん。東南アジアにありがちな、アーケード下の路上にテーブルがあるような店舗である。街歩き中に発見したので入ってみた。路上である店内に無論クーラーはないが、しっかりネタは冷蔵されているようだったので、ビビりながら寿司を注文。未知なる日本風ローカルフードだと思えば悪くない。
・牛肉麺は台湾全土にあるが、台南名物なのは牛肉湯である。うまいスープで、牛肉と米を食べる。到着した時の行列の長さに絶望しかけたが、半分は隣の店の行列だった。意外と回転も早い。
・僕が毎週のように行っているバーの台湾人常連客からの紹介で、威夢旅人 x WhiSky PicNicというウィスキーバーへ。樽を買い付けて自社瓶詰もしているようで、なかなか面白い。一定額以上でないとカードが使えない制度になっており、現金の持ち合わせがなかったので少々焦るが、酒を飲めば簡単に問題が解決することに気付いた。

4日目

・安平樹屋
安平古堡
安平開台天后宮

安平豆花

高鐵台南 1213 (台湾高速鉄道636) >> 台北 1359
台北駅 (地下鉄) >> 台北松山空港

台北松山 1650 (ANA 854) >> 東京羽田 2040

4日目Tips
・最終日は安平地区をまわった。この日は曇りがちになってしまい、天気の良かった初日に安平樹屋だけ行っておいて正解だった。
・時間節約のため、ホテルからUBERで高鐵台南駅へ。横浜〜新横浜の倍以上あって、かなり遠い。ダイヤによっては、台南から台湾国鉄で高雄方面へ向かって、高鐵左営から速達便 (高鐵台南には止まらない) で台北に向かうのも有りかも。
・台湾の鉄道会社は駅弁を自社生産しているが、高鐵台南駅では、台湾高速鉄道の弁当が新幹線駅の改札外ロビーで売られており、新幹線駅の改札内では台湾国鉄の弁当を売っている。普通は逆な気がするが、利権をめぐる暗闘があったのだろうか。
・台北駅で台湾国鉄グッズを購入。UBERを使いまくったことを反省し、地下鉄で空港まで行った。かなり王道ルートだが、微妙にエスカレーターがない場所に出くわすのは、どこでも同じ。