2012/09/01 ばるせろなばるのおもいで

さて、やっとバルの話である。食中毒の話とか、牛の話とか、前置きが長いんだな。

英国とアイルランドにはパブがあり、香港には飲茶があり、スペインにはバルがある。バルセロナのバルについては情報過多というか、色々と記事が多い。そのなかからピックアップして行ったせいもあるが、アタリが多かった。とりわけ友人行きつけのスペイン・バルで教えてもらったCal Pepは大アタリだった。そしてハズレは限りなく少ない。今回も裏付けられた持論: マヨネーズが美味しい国は裏切らない。

http://www.calpep.com/

それなりに有名なバルは大体において小奇麗だった。バル (Bar) だからバーに近いと思いきや、むしろレストランに近いような店が多い。

しかしバルとは小奇麗なレストラン風のものなのか?

バルといえばオッサン達が朝からコーヒーを飲み (この時点で酒を飲み始めてもかまわない)、一日に数度やってきては酒を飲んだり、軽く食べたりする場所である。オッサンが集う場所である以上、むしろコキタナイほうが正しいのではないか。

そこでオッサンが生息してそうなバルを探し始めた。旧市街の広場に一軒、古い感じの店を見つけた。入り口あたりには酔っ払いオッサンがたむろしており、店内もモダンとは遠い感じである。最初に発見したときは酔っ払いオッサンが多すぎて入れなかったが、その後、探訪に出かけた。全体的に地味な時間がゆっくりと流れている。タパスは感動するほど旨いわけではないが、普通においしい。それでいいじゃないか。スタンディングで酒をのんびり飲み、一品か二品つまみ、「あでぃおーす」とか言いながら帰る。素晴らしいバルだ。結局、何度も行った。

そして、もう一軒見つけた。旧市街の路地を歩いていて肉屋を見ると、肉屋の奥に酒瓶が並んでいて、簡単なテーブルもある。肉屋酒場だ。

だが、それでも二軒だけだ。バルセロナで僕のイメージに近いバルを見つけるのは難しかった。観光地だからだろうか。カタルーニャのオヤジ達は、一体どこに巣くっているのか。

2012/09/01 けんちく

バルセロナの町には妙な建物が多い。建築には興味がないので、ガウディだろうと大林組だろうと大差は感じないけれど。

バルセロナ滞在中にはサグラダファミリアに行ったが、これが僕の行った唯一のガウディ建築物である。と思う。あまり気にしていないので、定かではない。

が、しかし、興味がないとは言いつつ、実は二度も入場した。二つある塔に両方とものぼりたかったのだ (のぼれる塔は一日一つだけだと思う。二つの塔を一日でのぼった人の話は聞かないから。ただし、そういう物好きがいないせいかもしれない)。夜景も見に行ったので、サグラダファミリアには結果的に3回も行っている。

サグラダファミリア以外には、バルセロナ音楽堂を見に行った。ここはガウディのライバルである (とテレビで言っていた) ドメネクの作品である。建築には興味がないので、ドメネクと鹿島建設に大きな差は感じられない。

バルセロナ音楽堂にも実は二度も入場した。ツアーの予約をした後で、音楽堂だから音楽を聴きに行けばいいことに気付いたのだ。

僕が唯一興味のあった建築物はモンセラットである。モンセラットは奇岩の中腹にある修道院で、黒いマリア像のある教会がある。スペイン統治に対するカタルーニャの伝統・独自性という意味では象徴的な場所らしい。

建築好きなら意味のあるブログを3タイトルくらい書ける筈だが、僕には無理のようだ。あきらめて市場で生ハムを買ってきて、ホテルの部屋からバルセロナ大聖堂を見ながら一杯やろう。

2012/07/22 ばるせろなのおもいで

去年は重大な発見があった。香港における飲茶である。これについては以前に書いているので略すが、朝の時間を新聞とお茶と点心でノンビリ過ごすオッサン達の姿に感動したのだ。日本に飲茶の店は多くあれど、日本の飲茶店は点心を食べるだけの店になっている。ビールが出てくるのは進化と言ってもいいのだが、日本の飲茶店で、茶を飲みながら新聞をひたすら読み、その合間に他の常連客と話したり、思い出したように点心を食べるような独特な時間を過ごせる店は多くあるまい。

飲茶に続く未知の飲食空間を考えると、スペインのバルがある。日本にもスペイン料理店、特にスペイン・バルと称している店は多いが、本場のバルとはどんなもんなのか。これを確かめずにはいられない。ついでにバルは午前中からやっており、バル (bar) であるが故に朝から酒も出てくる。こういうのを一石二鳥というのか、毒を食らわば皿までというのか、今年の夏はスペインへ旅立つことにした。

スペインといえば治安の悪さである。なかでもマドリッドとバルセロナの悪評は、南アフリカのヨハネスブルクとケープタウンの比較のようである。マドリッドとバルセロナだと、バルセロナの方が比較的安全そうだ。バルセロナには首絞め強盗とか出ないらしいので (とはいうものの、夜のサグラダファミリアを見に行ったときに、芝居の下手な偽警官コンビには遭遇した)。

深夜に羽田を出るJALのパリ行きに乗ると、あれやこれやで11時頃にバルセロナに着いた。ホテルに荷物を預け、地下鉄の駅へ行った。とりあえず回数券を購入しよう。スリがいるかもしれないので周囲の人に財布を見られないようにと本には書いてあったが、財布を出さないと切符が買えない。地下鉄に乗るためには財布を出さなくてはならず、地下鉄に乗るとスリにあう確率が高くなる。それなら地下鉄に乗らなければいい。

しかし、そうするとホテルから出られなくなってしまう。意を決して財布を取り出して回数券を買い、街を歩くことにした。

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