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National Railway Museum

National Railway Museum
今回の台湾旅行は思い付きによる行動が多かった。
藍皮解憂号の乗車を終えて台北に戻った時には、既に21時を過ぎていた。台北松山空港から翌日夕方の飛行機で帰国するので、台北には半日程度しか滞在できない。
台湾には家族旅行のプランナー兼ツアーガイドとして行ったのだが、ガイド業務が台中だけに限定されているのか不明だった。僕は「無知の知」を信じており、世の中には知らない方が良いこともある。旅の最終日となる台北での予定については敢えて不明のまま時が流れたが、出発直前になってもガイドとしての用事は無いようだった。これを好機と捉え、台北でも思い付くまま予定を詰め込んでみる事にした。
最初の台湾旅行の際、台北から高速バスで宜蘭にあるカバラン蒸留所に行った。さすがに今回は蒸留所には行けないが、台北には蒸留所直営のバーがある。そこでフランスの有名シャトー樽を使ったウィスキーが飲めるとの事である。また、台北には花市場があるようで、前々から行きたいと思っていた。さらに数年前に行った活版印刷屋と茶問屋も再訪したい。
その後、阿里山森林鉄道のリサーチをしている時に知ったのだが、台北に鉄道博物館が開設されていた。まだ部分開業らしいが、台湾国鉄の台北工場だった施設を活用しており、かなり良さそうな雰囲気だった。こちらにも行ってみたい。
希望は多いが、具体的なプランについては深く考えないまま、台北に戻ってしまった。台湾新幹線の車内でリサーチをしようと思って座席の広い一等車に乗ったのだが、気付いたら爆睡していた。まったく意味のない出費である。
バーは夜しか営業していないので、まずはウィスキーの飲酒に向かった。ボルドー樽3種類とポートワイン樽1種類を飲んだ。加水調整前のカスクストレングスなので、結構なアルコール摂取量である。
ウィスキーを飲みながら、翌日の予定を考えた。
花市場は早朝の営業らしい。ホテルに戻って仮眠を取り、花市場へ行ってから再びホテルに戻り、更に寝る。それから9時半のオープンと同時に鉄道博物館へ行けば、活版印刷屋と茶問屋に行っても、夕方のフライトには間に合いそうだ。これは「一石二鳥」を越えた理想的な計画である。
そこそこ酔っ払って最終バスに間に合うようバーを出たものの、Google Mapが間違っていた。たまたま最寄りのバス停には接近情報表示器が付いていたのだが、そこには本日の運行は終了と表示されていた。Uberでタクシーを呼ぶのが面倒くさくなり、ホテルまで歩いて戻った。ホテルに着くと1時過ぎだった。
22時にバーへ行く事自体は悪くない。しかし想定される飲酒量を考えると、翌日の計画には無理があった。「言うは易く行うは難し」である。もはや現実を直視せざるを得ない。
このまま寝ないで花市場に行くか、なんとか9時前に起きて鉄道博物館へ行くか。どちらかを選ばないと「二兎を追う者は一兎をも得ず」になる可能性が高い。
どう考えても3時まで起きている気力はないし、そもそも花市場の場所すら把握していないことに気付いた。既に酔っぱらっており、8時半くらいに起きて鉄道博物館に出かけるのが精一杯だろう。
理想だけでは旅はできないのだ。