旅のしおり:マラッカ

記載の時刻等は訪問時のダイヤです。

1日目

Singapore Queen Street Bus Terminal 0930 (707 Bus) >> Casa Del Rio Hotel Malacca 1540

昼食:Famosa Chicken Rice Ball (古城鶏飯粒)

Kampung Kling Mosque
Kampung Hulu Mosque
オランダ広場
マラッカ海峡モスク (水上モスク) で夕景を撮影

宿泊:Casa Del Rio Hotel Malacca

1日目Tips
・シンガポール〜マラッカはバス移動。数社あるようなので、予約サイトから3列シートのバスを探した。移動時間は4時間半くらいと思っていたのだが、行きは6時間以上かかった。ひたすら昼寝。
リンギットを持たずにマラッカ到着。クレジットカードが使えない店が意外に多く、旧市街ではATMも見かけず、現金がなくて困った。国境近くでトイレ休憩の時にATMか両替所を探しておくべきだったと後悔。惰眠は怠惰の証であり、後悔は先に立たない。
・移動時間がもったいないので、中心部に近く、バスが直行するCasa Del Rio Hotel Malaccaに宿泊。思いがけず初日のバス移動が長かったので、これは正解だった。
・マラッカ海峡モスクは市の中心部からは遠い。Grabで車を呼ぶのが便利。

2日目

・早起きして人気のないオランダ広場でChrist Church Melaka撮影
スタダイス
青雲亭
リバークルーズ

Malacca 1200 (707 Bus) >> Singapore Queen Street Bus Terminal 1620

2日目Tips
・初日はマラッカ到着が想定よりも2時間くらい遅れ、予定が狂った。意外に小さな街だったので、2日目の朝も含めて何とかなったのだが、それでもミュージアム1軒は時間が合わず。よくよく考えたら、ピンク色の教会も中には入っていなかった。
・お土産は額に入った七宝を衝動買い:Temple Street Art & Crafts
・帰りは想定通り4時間ちょっと。それでもシンガポール入国に45分もかかる。僕以外の乗客は、自動審査を通れるシンガポール国民か長期ビザ所有者だったようで、延々とバスを待たせた。すまん。
・マラッカに行くなら、国内移動で済むクアラルンプールからの方が良いのではないかとの合理的疑いを持った。

まらっかのおもいで

5月くらいから日本も出入国規制が緩和され、現実的な日程で海外に出られることになった。そうは言っても、これでも会社員なので浮世の制約もあり、諸般の事情により7月までは見送っていた。

所用もあったので、まずは旅慣れたシンガポールへ行くことにした。シンガポールには何度か行っているが、残念ながら旅行のワクワク感からは遠い場所である。ワクワクしなければ旅に出る価値はないに等しいので、前から興味のあった隣国マレーシアのマラッカにも行ってみることにした。

シンガポールとマレーシアはワクチン接種さえしていれば入出国は実質的に無制限だが、当時の日本政府は、日本行き飛行機搭乗前のPCR検査で陰性であることを課していた。日本に戻る飛行機に乗れないと困るので、出発前夜と出発直前に自宅で抗原検査を行った。そして最悪の状況に備え、会社の仕事ができる体制を持って旅に出た。

シンガポールからはバスでマラッカに向かった。旅行ガイドブックなどでは日帰りも可能と書かれているが、往路は6時間以上かかってしまった。これだけで十分に旅をしたと思えるほどの移動時間だ。

マラッカの名物はチキンライスである。チキンライスはシンガポールでも有名だが、マラッカではライスボールが付いてくる独特の形態らしい。バス遅延のせいで、行こうと思っていたチキンライス店には間にあわず。繁華街の観光客向け有名店に閉店ギリギリで飛び込んだ。

食べてみた結果としては、米飯がボール状になっている必要性が分からないし、やや米の味が薄い。ご飯に鳥スープ味がしみこんだ、シンガポール風チキンライスの方が僕は好きである。

食事後、有名なピンク色の教会と旧市街を見てから、マラッカ海峡モスク (水上モスク) に夕陽を見に行った。僕が未だに読了していない『深夜特急』に出てくる、マラッカ海峡の「とてつもなく大きく赤い夕陽」というやつである。

一般的には水上モスクから見る夕陽が美しいらしいが、それでは夕景の水上モスクを撮影できない。モスク敷地の外に出て、カメラを持った人々で溢れている撮影スポットに向かった。

この日は太陽の沈む位置が水上モスクの裏になってしまい、サンセットそのものは見られなかった。水上モスク横の海域に夕陽が沈む写真も見たことがあるのだが、人生そうそう上手くいかないものだ。それでも天候は晴れ、しかも少し雲があって、美しい夕景になった。人生そこまで悪くはないらしい。

翌日、バスでシンガポールに戻った。飛行機搭乗前のPCR検査は無事に通過し、予定通り日本に帰国。

その数日後に神戸へ出張だった。用事は適当に済ませて、以前に友人オッサンが絶賛していた三宮の『もん』 に行ってみた。神戸の正しい洋食屋さんである。この店はビーフカツレツが有名で、もしくはカツサンドの持ち帰りも良いのだが、この日は迷うことなくチキンライスを注文した。

『もん』のチキンライスは、海南鶏飯と呼ばれる、鳥の出汁で米を炊き込んだシンガポール形式や、ボール形状ご飯のマラッカとは全く異なるチキンライスである。すなわち、トマトソースの赤さにデミグラスソースが効いている、日本の正しい洋食屋さんのチキンライスだ。

これに対して、ケチャップライスとか、卵のないオムライスとか、そういうのは不当な表現だろう。正統なチキンライスとして敬意を持って接するとともに、もっとチキンライス側にも主張して欲しい。

数年ぶりにシンガポールとマレーシアへ行き、チキンライスの偉大さに改めて思いを致した。

いまや日本食レストランが溢れているシンガポールだけでなく、マラッカの夜市でもタコ焼きを売っている時代になっている。洋食屋さんチキンライスには、日本鶏飯として東南アジア市場に攻勢をかけ、かの地のチキンライス勢力図を書き換えてもらいたい。

旅のしおり:熊野

記載の時刻等は訪問時のダイヤです。

1日目

羽田 0725 (JAL213) >> 南紀白浜 0840

白浜空港 0928 (バス) >> 熊野本宮大社前 1150
熊野本宮大社前 1200 (バス) >> 発心門王子 1215

熊野古道 6.9km

熊野本宮大社前 1505 (バス) >> 湯の峰温泉 1529

宿泊:旅館あづまや

1日目Tips
・はじめて羽田〜南紀白浜線に乗ったが、リゾート路線のようでハワイ便なみに違和感があった。
・空港から熊野本宮大社を経由して新宮まで行くバスは、途中区間を一般路線バスとしても利用可能。少ない客数でも効率的に輸送できる形態を取っているようだ。それでも路線を維持するのが大変そうな利用率である。

2日目

湯の峰温泉 0831 (バス) >> 新宮駅 0937
新宮 0942 (JR) >> 那智 0959
那智駅 1033 (バス) >> 大門坂 1044

熊野古道 2.7km

那智山 or 大門坂1342 (バス) >> 紀伊勝浦駅 1408

宿泊:熊野別邸 中の島

夕食:bodai

2日目Tips
・この日の熊野古道は比較的距離が短いので、大門坂〜熊野那智大社〜那智の滝〜大門坂と往復ベースで歩いてみた。
・紀伊勝浦は「熊野別邸 中の島」に宿泊。紀伊勝浦駅付近の観光港から船で向かう宿。ここが素晴らしかった。食事なしプランを利用したが、良さげな飲み屋さんのありそうな街なので問題なし。

3日目

紀伊勝浦 0855 (南紀4) >> 名古屋 1241-1406 (のぞみ364) >> 新横浜 1526

3日目Tips
・紀伊勝浦から特急「くろしお」に乗って、大阪まわりで帰るかとも考えたが、順当に名古屋経由で帰ることにした。途中下車して伊勢神宮に寄っても良かったかも。